「心配かけてごめんね。」


「いいのっ!桜妃のこと大好きなんだもん、私。」


琴莉ちゃんがくれる無条件な愛に、『ありがとう。』と、ただ一言返そうとした時だった。


お腹を、思いっきり殴られたような、そんな激痛が響いて、琴莉ちゃんの悲鳴が聞こえた時には、私は既にその場にうずくまっていた。


「さ、きっ、待ってて、先生呼んでくる!」


っっ、、返事もできない…。なんでこんな……


全く動けないままでいると、琴莉ちゃんが、先生を連れてきてくれた。


「成瀬さん!大丈夫ですか?保健室行きましょう!」


国語の…女性の先生。……どうしよう。動けないんだって伝えたい。だけど、声を出すのすら無理そうで……