鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

「桜妃、止まって。」


「ん?」


気の抜けた声を出して、振り向いた桜妃の首元にマフラーをかける。


「えっ、」


あぁ、やっぱり似合う。


純白の白が……桜妃には……



「メリークリスマス」



「っっ!!」


一瞬にして涙ぐんだ桜妃は腕を広げて、俺の元へ駆け込んできた。


準備をしていなかったため、余裕なく急いで桜妃を受け止める。


「狼くんっ、」


「ん、」


「ずるいです」


急に飛び込んでくる桜妃の方がずるいけどな。


俺の心臓がもつと思っているのか?


「マフラーすっごく可愛いです、大切にします」


「あぁ、」


喜んでもらえたらなら俺も嬉しい。


ちゃんと蓮と彗斗に聞いて良かったな。


「狼くん、大好きです」


「あぁ、俺も大好きだ。」