鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

私が男の人の様子を見て、タイミングを考える。


そんな中……
私の顔に男の人の顔がどんどん近づいてくる。


そして、男の人が目をつむった時……


私は額を思いっきり相手の額にぶつけた。


いわゆる頭突きっていうやつ……


そして、その瞬間に緩くなったロープを解いて、立ち上がる。


男の人が痛みで動けない間にふらつきながらも、頑張って鳳条先輩たちの元に走っていく。



「鳳条っ、先輩!」



ずっとずっと会いたかった人。もう一度その腕で、抱きしめて欲しかった……


「桜妃!!」


鳳条先輩が……私の名前を呼んでくれた。


会いたかったですっ、鳳条先輩っ……



そして───飛び込んできた私は、鳳条先輩によって、受け止められた。