鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

「おぉっと、ダメだよ。近づいたら傷つけるよ。」


私の顔、数センチ横から、鋭敏なナイフを突きつけられている。


「っっ、」


怖いっ……刃先が何度も当たりそうになる。


「助けたいでしょう?」


「いいよ、お前が身代わりになるなら…なぁ?鳳条 狼。」


っっ!!?ダメ!!それだけは絶対ダメ!!!


「何言ってんだお前」


お兄ちゃんが、眉毛をひそめて、見たこともないくらい鋭い視線で男の人を睨む。


「あー、琉斗さんにとっては大切な妹なんでしたね」


え、琉斗さん??お兄ちゃんのこと知ってるの…??なに、この人。


本当に…誰……なの、


「分かりました、そんなに睨まないでください。」


お兄ちゃんが暴走族にいた時の……人……??


「じゃあ、別の案を」