鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

「じゃあ、行こうか、成瀬 桜妃ちゃん。」


私の耳に最後に届いたのは、男の人が不気味に私の名前を呼ぶ声だった…。






───桜妃!!桜妃!!!


頭に……何かが響く。誰かが私の名前を必死に呼んでいるような…


大好きな……声……



「桜妃!!!」


「っ!」


これって……鳳条先輩…



「あれ、、起きちゃった?」


頭上から降ってくるその言葉に背筋が凍っていく。


待って……私って今……


腰の辺りに太いロープが巻きついていて、太い鉄骨に縛り付けられている。


目の前には………倒れている沢山の男の人たちと………


「鳳条先輩…天川先輩………お兄ちゃん…」


「桜妃!!」


鳳条先輩は私の名前を叫んで、こちらへ向かおうとしてくれている。


だけど……