鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

……大丈夫かな、


「さーき、大丈夫よ。行ってらっしゃい。」


「うん、行ってきます。」



震える手でドアを開けた先には、ラフな格好をした、鳳条先輩が立っていた。


「っっ、、」


鳳条先輩から、言葉にならない声が漏れる。


ん?どうしたんだろう。やっぱりこれ、気持ち悪かった??


「あのっ、せんぱっ」


「違うからな、桜妃…可愛すぎ。」


私の言葉に被せるようにして、私が言うであろう内容を否定した鳳条先輩の顔は何故か赤い。


そしてそれが移ったように、触れた私の耳もすっごく熱い。


「行くか。」


私に向かって差し出された右手に、ゆっくりと自分の左手を重ねた。