鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

「えー、見てみたいわ、鳳条さん。桜妃がそんなに楽しそうに話すんだもの。きっと素敵な人なのね。」


「うん、本当に素敵な人だよ。」


あんなに優しい人、なかなかいないんじゃないかな。


「桜妃が幸せそうで良かった、頑張ってね。応援してる。」


「ありがとう。」


うん、頑張らなきゃ私も。


私……恋愛の意味で、鳳条先輩の好きな人になりたいから。


だから今日、ちょっと頑張ってみよう。




今日の私を見て、鳳条先輩は、どんな反応してくれるかな。


鳳条先輩の反応を思い浮かべて、私はそっとかごバッグを手に取った。



『ピンポーン…』


その音が鳴り響いた瞬間、脈がどんどん速くなっていく。