鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

「狼の目が怖いから、今日はこれぐらいで勘弁しておくよ。」


「またね」と小さく手を振って、映画館の方に歩いていったレンくん。


それを見届けると、鳳条先輩は私の目線の高さまで屈んで真っ直ぐに目を見つめた。


「桜妃、この後どっか行くか?今15時だけど」


もうこれで終わりだと思っていたのに、まだ鳳条先輩といれるんだ、、どうしよう、すっごく嬉しい。


「良かったら、何か食べませんか?」


「ん?いいよ。」


「ありがとうございます!鳳条先輩は、何が食べたいですか?」


「桜妃が食べたいもの。」


びっくりするほど即答だった鳳条先輩。


私が食べたいものって……


「鳳条先輩、甘いものとか大丈夫ですか?」


良かったら、ずっと行きたかった駅前のカフェに行きたい。