鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

「やった、」


独り言のように小さく声をもらすと、私の方にグイッと顔を近づけたレンくん。


「ね、どう?俺かっこよかった?」


えっ、、?え、待って、推しのお顔がこんなに近くにあって、いいのっ、?


やっぱりレンくんを見ると、どうしてもオタクが隠しきれない。


「はいっ、かっこよかったです!とっても!」


推しにかっこいいという感情を抱くのはオタクとして当たり前だと思う。


それに、アイドルはかっこいいなんて言葉、言われ慣れてる。


なのに、レンくんは私の言葉に顔を真っ赤に染めて顔を背けた。


「やばいね、破壊力……」


「えっ、?」


「でもさ、、俺が欲しいのはその"かっこいい"じゃないんだよね。」


そのかっこいいじゃない??


全く意味が分かっていない私に対して、鳳条先輩はすぐに意味が分かったようで、何故かレンくんを睨みつけている。