見くびられては困ります。


「恋桃は斗愛くんのことが大好きです。これだけは一生変わりません!・・・・・あっ、でも気持ちは強まると思うのでずっと同じではありませんね。加点方式でずっと増え続けていきます!」


ふふんと自信満々に宣言すると、さっきまでも不安そうな顔が何だったのかというくらい恍惚とした笑みを浮かべました。


「俺も一生恋桃が好き。大好き」


そう言いながら恋桃の頬を撫で、言い終わると同時に唇に柔らかいものが重なりました。


「!!?!?!?!?!??!?!?!!」


恋桃は、今、斗愛くんに、き、き、きーーーーーーー!!!!!!!

それを自覚した途端、沸騰したんじゃないかというぐらい顔が一気に火照りました。

熱すぎて涙目になってしまいます。

さっきまで泣いていたせいもあるでしょう。

嬉しいのに幸せなのにそれを伝えたいのに、刺激が強すぎて口をはくはくさせることしかできません。


「やっぱり恋桃は可愛いね」


それが殺し文句になり、完全に力が抜けた恋桃は羽が生えたかのようにふわふわと浮かびながら家に帰りました。