恋した先輩には病みがある!?

ですがその予想は外れました。


「実は昨日ここら辺に引っ越したんだよね」
「ひっ・・・こし、た・・・・・?」
「そう」
「な、何でですか!?」


お世辞にも都会とは言えないところに何故わざわざ・・・。

でも一つだけ理由が浮かびます。

いくらなんでも自惚れすぎな気がするんですけどね。


「本当にわからない?」
「えっと・・・その・・・・恋桃がいるから、ですか?」
「うん正解。さすが俺の恋桃だね」


!!!?!?!?!?!?

まさかと思っていたことが当たってしまいました。


「本当にそれだけのために引っ越してきてよかったんですか?結構大変なんですよ?4月から斗愛くんは受験生なのに・・・」
「むしろ恋桃といる時間が息抜きになるから気にしなくてもいいよ」
「そうですか?」


でも1日4時間も息抜きに使って大丈夫なんでしょうか。


「んー、気になるなら移動中一問一答の問題出してくれない?単語帳とか渡すからさ。それなら癒されながら勉強できて一石二鳥でしょ?」