そのまま眠りについてしまった私はもう1人のおばあちゃんに起こされました。
おばあちゃんの運ばれた病院へ向かうようです。
車で移動している間ももしかしたらもう目覚めていて病室のベッドに座っているかもしれない、と現実逃避をするのに精一杯でした。
病院に着き、案内されたのは病室なんかじゃない緊急治療室のような場所でした。
そこには眠ったままのおばあちゃん。
兄弟と一緒に泣きながら声を掛けても目を開けてくれません。
母も泣きながら一緒に声を掛けていました。
「制服見るの楽しみにしてたじゃない…!」
この言葉はおばあちゃんが私が来年から中学生になるからその姿を見るのを楽しみにしていたそうです。