腰まで下げたピンク色の髪、青なのだが僅かに他の色が混じる虹を思わせるような不思議な瞳、真っ白な肌は陶器のようで頬はピンク色に色づいていた。エディロンをまっすぐに見つめ、佇んでいる。

(王女はどこだ?)

 エディロンは数カ月前、エリス国の王女と舞踏会で会っていた。目の前の女性とは違う。
 ということは、この可憐な女性は王女が連れてきた専属侍女だろうと判断した。