今まで一度も聞いたことがないような低く冷たい声だったが、それは間違いなくエディロンのものだった。愛した人の声を、聞き間違えるはずがない。
(エリス国のドブネズミ? わたくしのこと?)
自分はずっと、彼から〝ドブネズミ〟と思われていたのだろうか?
彼もまた、自分のことを蔑んでいたのだろうか?
(わたくしを愛してくれると信じていたのに、嘘だったの?)
体が崩れ落ち、弾みで隠れていたドレープカーテンが引き裂かれる。
(あなたとなら、幸せになれると思っていたのに)
シャルロットは床に横たわったまま、力なく目の前の男──今日結婚したばかりのエディロンを見上げる。
「どう……し、て……?」
(エリス国のドブネズミ? わたくしのこと?)
自分はずっと、彼から〝ドブネズミ〟と思われていたのだろうか?
彼もまた、自分のことを蔑んでいたのだろうか?
(わたくしを愛してくれると信じていたのに、嘘だったの?)
体が崩れ落ち、弾みで隠れていたドレープカーテンが引き裂かれる。
(あなたとなら、幸せになれると思っていたのに)
シャルロットは床に横たわったまま、力なく目の前の男──今日結婚したばかりのエディロンを見上げる。
「どう……し、て……?」



