転んだ拍子に骨を折ったりしていないかと心配するエディロンを見上げ、口元に微笑みを浮かべる。

「陛下」
「どうした? どこか痛いのか?」

 エディロンはシャルロットの顔を覗き込む。

「あなたのことが好きです」

 言われた瞬間、息が止まるような感覚がした。
 明らかに拒絶する態度を示していたシャルロットが初めてエディロンに直接告げた、好意の言葉だったから。

 しかし、その直後にエディロンは別の意味でぎょっとする。シャルロットがぱたりと意識を失ったのだ。

「シャルロット? おい、シャルロット!」

 エディロンはシャルロットを両腕に抱いて立ち上がる。

(彼女になにかあったら)

 そう思うと、居ても立ってもいられなかった。