「ただいま。今、男の人がこっちに歩いて来るのが見えたよ」
「男の人?」
心当たりがなく、シャルロットは不思議に思って首を傾げる。そのとき、ドンドンと扉をノックする音がした。
「はい?」
「俺だ。エディロンだ」
(エディロン様!?)
これまで全くここを訪ねてくることなどなかったのに、一体どういう風の吹き回しなのだろうか。慌てて扉を開けると、そこにいたのは間違いなくエディロンその人だった。
シャルロットは目を丸くしながらも、エディロンを部屋に通す。
「どうなされましたか?」
シャルロットはエディロンに尋ねる。



