近藤先生の合図とともに背中のとこが
ずんってする。
うん。針が刺さるって言うより
押されてる感じ。
麻酔のおかげで痛くない。

「じゃぁ次は痛いところするね。
動かないでねー。いくよー」

「待って…怖い…」

咄嗟におっきな声で
先生の動きを止めてしまった。

「結菜ちゃん、ゆーっくり深呼吸してごらん
吸ってー、吐いてー。
そうそう。上手よー。そのままね。もう1回ー」