遠藤くんには敵わない

館内は綺麗で展示に凝っていて、時間を忘れるくらい魅入っていた。

特にクラゲのコーナーは幻想的で感動して、たくさん写真を撮った。

麗くんもいろいろ豆知識を教えてくれて、思ってた数倍楽しい。

順番に見て回り、そしてラッコの展示コーナーにやってきた。



「ラッコだ!……意外とおっきい」

「よね、初めて見た時俺もそう思った」



初めて見るラッコは思ってたより大きかった。

かわいいイメージが先行して、小さい印象だったから、かな。

近づいてラッコに関する説明文を読む。



「こんなに可愛いのにおじいちゃんなんだ、このラッコ」

「何年か前までつがいのメスがおったけど、今はこのラッコだけ」

「ひとりぼっちで寂しくないかな」

「どうやろうね」



この水族館に2頭いたらしいラッコ。

元々ひとりならいいけど、後から孤独になるのはストレスにならないかな。

ぷかぷか水面に浮かぶラッコを見つめ、なぜか感傷的な気分になった。