「なんか麗くん、かっこよすぎて隣に立つのヤダ」

「ふーん……さて、行こっか」



嫌だといったらむしろ満面の笑みで近づいてきて並んだ。

もう、人が嫌がるところ見て楽しむなんて性格悪い。

性悪な部分にはだいぶ慣れたけど、イケメンすぎて近寄られると構えてしまう。

よし決めた、今日の目標は麗くんに慣れてむやみにドキドキしないようにすること。

そして上辺の関係じゃなくて、友達として仲良くなれたらいいな。

そんな思いを胸に、電車を乗り継いで目的地に向かった。