「ゆらちゃん、お待たせ」



迎えたデート当日。

玄関まで迎えに来てくれた麗くんを一目見て、私はびっくりして凝視してしまった。



「……どうしたと?」

「なんか、いつもよりかっこよくて直視できない!」



大人っぽくてセンスのいい私服に好感度右肩上がり。

やばい、いつもかっこいいけど、今日はさらにかっこいい。



「ゆらちゃんも可愛いやん」

「やめて照れるから」



動画を見て研究したメイクに、流行りのワンピース。

私だって今日のデートのために時間を費やして頑張ったけど、麗くんは何せ素材がいいからすっごい輝いてる。