「これ、類にあげる」

「何?」

「この前のパフェのお礼」



可愛らしい箱に入ったそれを渡すと、類はぎょっとした顔をした。

あ……迷惑だった?



「え……気を使わんでいいって、あれは泣かせたお詫び」

「自分で食べたかったから、ついでに頼んだだけ。開けてみて」



でも、その後の発言から迷惑だったわけじゃないと分かった。

なかばゴリ押しで箱を開けさせたら、中から可愛く包装されたビンが出てきた。



「何これ、ジャム?」

「違うよ、いちごのティラミス」

「はー、しゃれとんしゃ〜」

「え、なんて?」



類は感心したように一言。だけど、不可思議な言葉に耳を疑った。

英語で喋った?それとも博多弁?