「はぁ!?……いった!!」



何を言い出すのかと思ったらデート?いったいなんのつもり?

警戒して慌てて玄関の扉を開けたら、立てかけていたほうきが倒れてきてスネを直撃した。

昨日からなんなのこの兄弟!

変なこと言うし、スネは痛いし、もう何がなんだかわからない。



「ははっ、いいリアクション」

「リアクション見るためにタチの悪い冗談言うのやめてよ!あーもう、めっちゃ痛い……」



痛すぎてしゃがみ込む。

そばに居たラッキーは、近づいてきて私の顔をじっと見つめている。

心配してくれてありがとうラッキー、信頼できるのは君だけだよ……。