「類とデート楽しかった?」

「……麗くん」



家に帰ると、ラッキーの散歩に行こうとしていた麗くんと鉢合わせた。

昨日のことを聞かれたけど、別にあれはデートじゃないし。



「デートのつもりはなかったけど、パフェはおいしかったよ」

「ふーん」



生返事をした麗くんは、足元に待機するラッキーを見つめた。

その綺麗な横顔に釘付けになっていたら、不意に麗くんはこっちを向いた。



「ゆらちゃん、今度俺ともデートしよ」