「彩季ちゃん、元ヤン出とーよ」



そんな中、愛衣はマイペースにニヤニヤ。

愛衣はちょっと不思議ちゃんだけど、人の心を明るくさせる天才。



「誰が元ヤンって?」

「そういうとこー」



ほら、あんなに怒ってた彩季が笑った。

彩季が少しピリピリしてたから、それを変えようとしてくれたのかな。



「彩季が元ヤンでも、私は彩季のこと好きだよ」



だけど彩季が悪いわけじゃないからフォローを入れる。



「ほらゆらが騙されとーやん!愛衣!」

「やばっ、ゆらちゃん信じ込みやすいの忘れとった!」



しかし私の勘違いだったらしく、彩季は愛衣を叱りつける。

あれ、違うの?迫力あるからてっきり本物だと思ってた。

愛衣はやばいと言いながら教室の外に飛び出していった。