「……なんで助けてくれるの?」



立ち止まって2人の後ろ姿に質問すると、2人はそろって振り返った。



「だってゆら、びっくりするくらいチョロいから」

「そうそう、すぐ勘違いするし挑発に乗るし、ゆらが問題起こさんようにオレら心配しとーと」

「……は?」



なんか、さっきまで心配してくれてたのにもうバカにされてる?

拍子抜けして立ち止まったまま、歩き出す遠藤兄弟の後ろ姿を見つめる。



「だから、馬鹿にするのはやめてってば!」



その後走って追いかけたら「いつものゆらだ」と笑われた。

でも、2人に笑われるのはなぜか嫌な気がしなかった。