遠藤くんには敵わない

「いや、たぶん偶然。ここに来るとおやつくれるおばちゃんがおるけん、それで来たんと思う」

「それでも助けてくれたことは事実だよ、今度私がおやつ買ってあげる」



ただの偶然でも、私の危機を救ってくれたラッキーはヒーローだ。



「えー?オレらには?」



すると類が不満げに呟いた。

……そうだよね、強引なナンパから助けてくれたのはこのふたりだから感謝しなきゃ。



「ふたりとも、探しに来てくれてありがと」

「よかよ」

「よかばい」



お礼を言ったら独特な返事をされた。



「……変な返事」

「変とか言わんで、博多弁です〜」

「で、類は謝ったと?」



いつもの調子でふざける類だったけど、麗くんに詰め寄られて口を閉ざした。

そしてちょっと困ったような顔をして私を見た。