遠藤くんには敵わない






4月も終わりかけ、だいぶ学校に慣れてきた頃。

学校から帰って家の庭に入ったら、ブロックの塀を超えて何かがコロコロ転がってきた。

足にコン、とぶつかったそれはゴムボールみたいなもの。

また類の仕業かな。



「ごめんゆらちゃん、それ取ってもらっていい?」

「……麗くん!?」



ところがブロック塀を超えてひょっこり顔を出したのは麗だった。

麗くんと顔を合わせたのは久々だ。

なんか緊張しちゃう。