遠藤くんには敵わない

時刻は18時過ぎ、隣の家の玄関から類がチャリで外に出かけるのが見えた。

はあ、あいつがいると気が抜けない。

よかったと思ったその時、類が向かった先と逆方向に麗くんの姿を確認した。

帰ってきたんだ、会いに行こうっと。


走って階段を降りて玄関に向かう。

玄関を開けると、家の前を制服を着た女子が通りかかった。

あれ、初めて見る顔だな。この辺の人?

長い黒髪の、ひと目見ただけでも可愛いと思えるような清楚系の女子高生。



「麗くん、あの……」



玄関を出ると、その子が家の中に入ろうとしていた麗くんに話しかけていた。

私はとっさにUターンして、コンクリートブロックの壁に隠れた。