「……まだ結構花びら落ちるね」



10分くらい経った後、玄関の外から声がした。

この声は麗くん!



「麗くん、おかえりなさい」

「ただいまゆらちゃん」



満面の笑みで挨拶したら麗くんも笑ってくれた。

癒される、まさに天使。



「明日から学校?」

「うん、緊張するけど頑張る」

「何かあったら俺に言って、力になるから」



ほら、すごい頼りになるし優しい。

学校は別々で心細いって思ってたけど、その気遣いが嬉しい。

類のことは嫌いになる一方で、麗くんのことはますます好きになる。

ほんと、知れば知るほど正反対な双子だな。