「え?」

「確認のために聞くけど、オレが好きで残るってこと?」

「……うん」

「オレがずっとゆらのことが好きとは限らんやん?
保証できんけん、やめとったら?」



突き放されて混乱した。

類にそんな言い方をされたのは初めてだった。

意味分かんない、なんでやめとけなんて言うの?



「なに、それ……」



私のこと好きだって言ったじゃん。

結婚したいって言ってくれたじゃん。

私はずっと前から、福岡に残るって決めてたのに。

類は心変わりしたってこと?私のことなんて飽きたの?



「私の気持ちも知らないで……類のバカ!」



頭に血が上って、そう吐き捨てて類の部屋から出た。