「ダサすぎやん、俺。そういう話出されただけで冷や汗と脈拍がやばい」

「……不安になっちゃうくらい、そんなに私のこと好きってこと?」

「好きに決まっとーやん。初めて俺から好きになった相手だし」



ダサい、とは思わない。むしろ愛おしい。

もしかして類って、私の思ってる10倍くらい私のこと好き?

嬉しくてなぜか涙が出てきた。

なにこれ、こんな泣き方初めてなんだけど。

不安が溶けて涙に変わって、伝わる心音から安心を覚えた。



「え、なんで泣いたと?」

「なんか、分かんない嬉しくて」

「よく分からんけど、おいで」



類はベッドに横たわって腕を広げた。

そっと抱きつくと、類はぐいっと身体を引き寄せて抱きしめてきた。