遠藤くんには敵わない

確かにこの時期に暖房がないのは痛いけど、だったらリビング行けばいいのに。

それとも私と一緒にいたいからって理由だったら可愛いけど。

類は私のベッドに寝そべってスマホでゲームをしている。

その姿を見ていると、ふとさっきから考えていたことが口に出てしまった。



「あのさ、結婚式のことだけどいいのかな。招待してもらって」

「……何を迷っとーと?」

「だって、半年の間にもし別れてたら最悪じゃない?
仁奈さんにも迷惑かけちゃうし、やめておこうかな」

「俺と別れるつもりなん?」



ゲームをしながら話を聞いていた類だけど、そういうとスマホから目を離して身体を起こした。

なんか、怒ってる?

違うよ、別れたいなんて思ってないけど不安なんだよ。