「え、本当に!?おめでとうございます!」

「ありがと」



余裕のある大人の陸さんは、仁奈さんの腰に手を添えて嬉しそう。

も〜、ラブラブかよ!

こっちまで幸せな気分になるじゃん。

陸さんは腰を抱いたまま隣の遠藤家に向かう。

そのまま家まで見送ろうとしたけど、慌てて手を広げて通せんぼした。



「待って、お父さんには言ってます!?驚かせたらきっとぎっくり腰再発しちゃう!」



そうだよ、類パパは仁奈さんが彼氏を連れてくるって聞いてぎっくり腰になっちゃったくらいなんだから。

結婚するなんて聞いたら椅子から転げ落ちそう。