「あ、私あれ乗りたい!写真撮って」

「ハイハイ、はしゃいで怪我せんことよ」



木に太いロープを巻き付けて作ってあるブランコ。

大人も子どもも、こぞってブランコを漕いで遊んでいる。

みんな童心に帰れるっていいね、そう感じながら思う存分ブランコを漕いで楽しんだ。



「はあ、楽しい」

「いや、楽しいって言いながら疲れとるやん」

「これは、地形が案外複雑で息が切れてるだけ」

「体力ないっちゃない?」


最後の大きな広場まであと少しだけど、これまではしゃぎすぎて疲れた。

ところが、広場に着いたらそんな疲れなんて吹っ飛んだ。



「わぁ〜!いい景色!」



青い空と、色とりどりのコスモス。ピンクと青のコントラストが綺麗で、私は大きな声で感動した。

類はなぜかドヤ顔をしていて、可愛いと思えて笑えた。

それから広場でたくさん写真を撮って、時間をかけて楽しんで、私は大満足で能古島を後にした。