遠藤くんには敵わない

そんなこんなで話していたら、あっという間に島に到着して船を降りた。

ここからバスに乗って山を登っていくらしい。

ちょうどバスが来ていてそれに乗ろうとしたら、類に腕を掴まれて止められた。


「ゆら、後続のバスで行こう」

「なんで?乗れそうだよ」

「山道やけんめっちゃ揺れる。立って乗るのは疲れるけんやめとき」


なるほど、こういう時の地元民の意見は参考にした方がいい。

言われた通り2台目のバスに乗って、座って悠々自適にアイランドパークまで向かった。



「……わあ、広いね」

「やろ、まあゆっくり行こ」



パーク内に入ると、見渡す限り緑と花が広がっていた。

色とりどりのお花が遠目で見ても綺麗だ。

パーク内のお花を観察して写真を撮って歩きながらしばらくしたところで、たくさんのブランコが並ぶエリアに来た。