「島は島よ、船で行くと」

「無人島なの?」

「無人島じゃないけど……こういうところ。ゆら絶対好きやけん行こ」



すると類はスマホの画面を見せて、何枚か写真を見せてくれた。

そこには、一面の花畑と青空が。

古民家みたいな造りの家が並んでる写真や、木の枝にロープを結んで作ったブランコに乗ってる写真。

うん、こういう雰囲気の場所大好き。



「うん、こういうところ好き」

「よね、決まり」



類は笑顔を弾けさせて嬉しそう。

私と出かけるの嬉しいのかな。

そう思うと私も嬉しい。