「ラッキーが散歩に連れてけって言うんやけど、いかんせん身体が動かんくって」

「分かりました、しばらくラッキーのお散歩は私が引き受けます!」

「いやいや、ゆらちゃんに任せるわけには……類か麗に頼むから大丈夫だよ」

「類と麗くんは夏期講習とか、学校行事の準備とかあって忙しいみたいだから私が行きますよ。
だからお父さんは休んでてください。よし行くよラッキー!」



とにかく、お父さんがつらそうだから私がやれることはやろう。

お隣同士だもん、困った時はお互い様だし。

それから私は毎日、朝と夕方のラッキーの散歩に付き合うことにした。

犬好きの私としては、運動も兼ねて最高の時間だった。