「類が最近ご機嫌なんやけど、付き合った?」



朝、庭に植えた花に水を上げていると、ラッキーの散歩から帰ってきた麗くんが話しかけてきた。

類は朝が苦手だからまだ寝てるらしい。

たぶん聞かれてないし、麗くんに言ってもいっか。



「付き合ってないけど……どうしよう」

「何が?」

「類のこと、好きかもしれない。どうしたらいいと思う?」

「ウケる」

「ちょっと、真面目な質問なんだけど!」

「なんで俺に言うと?めんどくさいことには巻き込まれたくない主義なんやけど」



麗くんは面倒くさそうな顔してラッキーと顔を見合わせる。

そのくせ、私がじとっと見つめると笑った。