タイプじゃないと言ったことを取り消す、そう宣言された日から1週間が過ぎた。

ついに夏休みが始まってしまい、なぜか類が私の部屋にいた。



「ゆらは行きたいところあると?」



もうなんの抵抗もなく、窓から私の部屋に侵入するようになった類。

遊ぶ予定を計画してくれるみたいだけど……待って、私たちまだ付き合ってないよね?

さすがにウチのお母さんがこの光景見たら、勘違いすると思うんだけど。



「ゆら、聞いとる?」

「あっ、聞いてる聞いてる!私は糸島のカフェ巡りとかしたいけど、類のオススメは?」

「糸島は車がないと移動が大変やけんね。カフェなら市内にもオシャレなとこいっぱいあるけど」



まあ、その時はなんとか誤魔化せばいっか。

遊ぶ予定立てるくらいなら、やましいことしてるわけじゃないし。