遠藤くんには敵わない

「じゃあ、みんなどうやって告白するの?」

「普通に好き、じゃないと?」

「類は?」

「……は?」



興味本位で聞いてみたらギョッとした顔をされた。

そんな顔しなくていいじゃん、ごめんって。



「ごめん、忘れて」



すぐ謝ったのになんか気まずい。


とりあえず、類がずっと立ったままだったからラグの上に座らせた。

なんかソワソワしてる、どうしたんだろう。



「あの、さ……夏休みの予定は?東京行くと?」



目が合ったら、類は博多弁講座じゃなくて単純に質問を投げかけてきた。