「だいじょばん、疲れた」

「なんで?テストの点悪かったから?」

「それもあるけど、いろいろ」



ねえ、誰?覇気がないから儚げに見えてかっこよく見える。

そして落ち込んじゃって可愛い、子犬みたい。

本人には申し訳ないけど、新たな一面を見られてキュンキュンしてしまった。



「類、じゃあさ、気分転換にちょっとお願いがあるんだけど」

「何?」

「博多弁、教えて欲しい」

「……今から?」



突然の提案に、眉毛を上げてびっくりした様子の類。

でも嫌そうな顔をされなかったからよかった。