「それでも中間が良かったけん、学年順位は20位って」

「え、全然よくない?」

「あいつ、いつもは学年順位一桁よ」

「マジですか!ちなみに麗くんは?」

「今回絶好調だから6位」

「やば!才色兼備じゃん!」



手を叩いて褒め称えたら、麗くんは得意げな顔でピースした。

何その仕草、可愛いんだけど。

時々、そうやって年相応なところを見ると安心する。

いい意味で油断してるっていうか、ありのままの自分を見せてくれるようになって嬉しい。

麗くんは「類にも自慢してきたら?」と笑って家の中に入っていった。