次の日から麗くんは私の部屋に来て、毎日1時間くらい勉強を教えてくれた。

その度に手を繋いだり頭を撫でてきたりスキンシップしてきて、私はずっと違和感を覚えていた。

だってその間ずっと麗くんは、作り笑いをしていたから。

触りたいわけじゃない、好きな訳でもないのにどうして?

疑問を感じて6日目。

ふと、麗くんは窓の外を見た。

……ああ、そうか。類にこの状況を見せつけようとしてるんだ。



「麗くん、私のこと好きでもないのにやめて」



私は麗くんの手をそっと振りほどいて立ち上がった。

うやむやにせずに、向き合わなきゃいけない問題だと判明したから。