「ゆらちゃん、こいつには騙されちゃダメだよ」

「うるさいったい、腹黒が」



私をはさんでなぜか笑顔で牽制し合うふたり。

腹黒、には見えないなぁ。

ルイくんは目付きが鋭いから怖いけど、レイくんはどう見ても天使だ。

とにかく、両脇にイケメンがいるこの状況、まさに“両手に花”状態で私は幸せだった。


東京に残りたいって思ってたけど、福岡でもいい事あるかも!

暗雲たちこめていた人生に、晴れ間が差した気がした。