「夕方出かけるから今のうちにしようと思って」

「熱中症になるばい、ちょっと待っとって」



類は家の中に戻ると、ペットボトルを2本持って出てきて、そのうちの1本を投げてきた。



「あげる」

「ありがと……って飲みかけじゃん!要らないわ!」



お姉さんがいても通常通りの類。

なぜか飲みかけの方を渡してきたから投げ返した。



「あっはは、いいリアクション。本物はこっち」

「わっ、キンキンに冷えてる!ありがと」



するとよく冷えた炭酸飲料を渡してくれた。

その様子を見ていたニナさんは、小さくため息をつく。