館内を一周して、エントランスに戻ってきた。

ショップでお土産を見て、東京の友達に何か送ろうかなと考える。

すると、麗くんがラッコのぬいぐるみを手に取った。

え、意外と可愛いチョイスするじゃん。



「お土産買って帰ろ」

「誰に?」

「秘密」


秘密って言われたら気になる。

でも、私は別に彼女でもなんでもないから聞かないことにした。

もしかして今日来たの、好きな子とデート行くための下見だったとか?

まあ、楽しかったからなんでもいいや。