バスケ部の休憩時間に友ダチと話していた俺は、コーチに呼ばれた。



振り返ると、ドアの所にはたくさんの女子。



いつもの光景。



『あっ。』



その中の一人と目が合った。



俺が笑ったら、だんだん顔が赤くなってきた…かわいい…。



コーチに呼ばれたのを思い出した俺はパッと目をそらしてコーチのもとへ急いだ。



それから休憩が終わり練習が始まって部活が終わるまでずっと休憩なしだった。



帰りの準備をしている時、さっきの女の子が気になってドアの方をみてみたけど、その子はもう帰ったみたいでいなかった。


メンバーが帰っていくなか、俺はコーチに呼ばれて職員室に行く。



何か、新部員についていろいろ言われた。



キャプテンっていう肩書きに重い圧力をかけてくるコーチ。



しょうがないことは分かってるけど…今の俺にはキツすぎる。



ちょっと、頭を冷やしにいつもの場所にいく。



いつもの場所…中庭の桜の木の下。



校舎を出たら、外はすっかり真っ暗だった。



何か…自分のココロの中身を見ているような感じがして、



複雑な気持ちだ…