あれから美仔は用事があると言って先に家に帰った。



私は、桜の木の下に行ってみる。



目を閉じれば、



さっきの先輩の悲しそうな目が頭から離れない。



空を見上げたら雲一つない青空。



居心地がよくって、暖かくって…いつの間にか寝てしまった。




夢に先輩が出てきたけど…先輩はやっぱり、どこか悲しいような目をしている。



どうして?



手を伸ばしてみる。



もう少しで先輩に手が届く。というときに夢から目が覚めた



もう外は、すっかり暗くなっていて…私は、荷物をもち学校を出た。



明日も先輩に逢えるかな?



ここ数日間で、先輩との距離が少しずつ近くなってきてるような気がした。



でも、それは私の片想いで…



それ以上を求める事なんてできなかった。