天使が抱える心の闇


授業でよく使う教室や、職員室。理事長室と順に案内していく。

私の隣に楓が。
蘭の隣に奏がピッタリくっついて。

その後ろを優斗が。

優斗の後ろから滝川 翔。黒木 海斗がついてくる。

この2人はきっと女が嫌いなんだろう。

私たちの会話を聞きながら様子を見ている。

屋上につくと、綺麗な青空が広がっていた。

楓「わぁ~!!気持ちいい~っ!!」

奏「ほんとだね~!」

キャーキャー言いながら屋上を走り回る。

『元気だね…。』

蘭「ほんとにね。」

そんな2人を見てると可愛いと思う反面、少し疲れが出てくる。

優「少し休憩しましょうか。」

優斗に続いて滝川 翔と、黒木 海斗も入ってくる。

翔「…お前らも来い。」

わーお、こいつ話すことできるんだ。

案内中もずっと見ているだけで話してるところなんて見てない。

テクテクと後ろを蘭と一緒に歩いてく。

奥のフェンスに寄りかかる滝川 翔と、黒木優斗。

輪になるように、優斗と、楓、奏。

そして、私達も座る。

座ったことを合図に話し始める。

優「貴方方は、私たちについて知ってますか。」

『知ってるかって言われても…。』

蘭「ねぇ?今日転校してきたばっかで何を知るのよ。」

優「そうですね。」

きっと、こいつらは黒龍だと言うことを知っているのか聞いているんだろう。

私も蘭ももちろん知っている。

優「僕達は、黒龍という暴走族なんです。」

『うん、それは知ってる。』

蘭「私も~。」

そう言うと、5人は驚いた顔をしてこっちを見てる。

楓「え、え?!なんで!」

奏「僕達の事、知らないって…。」

『知らないよ。貴方達の性格までは知らないもん。』

蘭「だよね~。いきなり、知ってる?って言われてもね。黒龍の幹部ってことしか知らないよね。」

2人で話していると更にビックリ!といつ顔をしてくる。

優「知っていたんですか…。
知っていても尚、その対応をするんですね。」

翔「フッ…面白い。」

楓「僕、りぃちゃんと、蘭ちゃん好き~っ!」

奏「僕も~っ!!」

海「……。」

『あー、うん。ありがとう。』

蘭「ありがとうね~。」

翔「俺の事は、翔でいい。」

『おっけ~』

蘭「はーいっ!」

その後、楓と奏と他愛もない話をしている。

翔は、スマホをいじっている。
海斗は寝ている。

優斗は…。パソコンで私らのことを調べているようだ。

うん、出てくるわけないんだけどね。


しばらくすると、優斗が話しかけてきた。

優「莉乃、蘭。
あなた達は何者ですか。
調べても何も出てこないんですけど…。」

翔「は?何も出てこない?優斗が調べてもか?」

優「はい。名前と性別。通ってる学校までしか出てきません。

もう1回聞きます。
あなた方は、何者ですか。」


んー、なんて言おうかな。
華龍総長とは言えないしな~。

『私は、相澤組次期組長。
昔から狙われる事が多いから、必要な情報以外は組でロックしてる。』

蘭「私も同じ。前園組で情報はロックされてるよ。」

そう、相澤組は世界No.1。
前園組は世界No.5。

ふたつの組は昔から仲が良い。
組の集まりで会った蘭とは、その頃から一緒にいる。

黒龍「ええええ?!」

楓「凄いね!!そっか、だから2人とも 僕らのことを知ってたし、態度も普通だったんだね!」

優「それなら、納得します。」

うんうんと、頷いてる楓と奏。

翔と海斗も納得したようだ。


『あー!!!!!
もう夕方じゃん!!蘭!今日行くんでしょ!
じゃぁ、みんなバイバーイ!』

蘭と一緒に急いで寮に向かって支度をした。

蘭「バイクで良いんだよね?」

『うん!乗ってこー!』

私たちは、学校裏の駐車場にバイクを停めているため、学校の子達にはバレない。

久々の運転にウキウキしながら駐車場に向かう。

しっかり手入れされてる。
華龍の下っ端たちがやってくれてるんだな…。
ありがたい…。

蘭「莉乃がバイク乗ってんの久々に見た~!!」

エンジンをかけているとキラキラした顔で言ってきた。

『蘭、一応フード被ってけよ。
誰が見てるか分かんねぇから。』

蘭「はーい!」

2人でエンジンをかけ、出発する。

10分後

久々の倉庫だ。


ガラガラガラガラ…

『こんちゃー!元気してるか~?』

下っ端「総長!!蘭さん!!
お久しぶりです!!こんちゃす!!!」

蘭「やっほ~!」