拓徒はけっこうまめなタイプでよく私を家に誘ってくれる。 放課後― 「入りなよ。」 拓徒は部屋のドアを開けた。 「紗和ちゃん!いらっしゃい!お茶もって来るね」 おばさんが元気よく言った。 「ありがとうございます」 私は言った。 しばらくしておばさんはお茶を持ってきた。 マグを持つとほんのり温かかった。 「紗和~俺さ・・・・」 拓徒が急に真顔になって言った。